2006年6月28日 (水)

春の雪    映画評vol.20

50737791_156s_1最近めっきり寒くなり背がでかい僕もなんだか
小さくなったりしている。

ここにきて早4ヶ月目早いものである。
月末月始の忙しさにもなれた
当然この時期は毎日3時帰りの8時30出社。

そんな中新橋に予定ができた
ついでにお台場まで足を伸ばし
「春の雪」
を見てきた。

何故お台場?
僕が思うに都内の映画館で最高クラスは
お台場と六本木。音響設備もさることながら、
’快適さ’
でいうなら絶対に最高である。
視界に他人の頭が入らないのはあたり前である。
イタリアの映画館はそれがきちんとされている。
どんな老舗の映画館でもである。
やはり”映画”の文化の違いだろう・・・・・
長時間座っても疲れない幅。
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まあ映画館の話はいいや〜
日曜日に行ったのにぜんぜん空いていた。
空いている映画館は大好きである。
自分だけのために映画を上映してくれている感じが
たまらん。
イタリアでもよく”一人”でみていた。

日曜日にスーツを着てお台場に一人という状況も
どうかと思ったが、思いっきり泣けるからいいや
などと考えて始まるのを待つ

この映画は三島由紀夫原作「春の雪」を映画化したもので、
この秋話題を独占していた。主演に妻夫木聡、竹内結子、
脇に高岡蒼佑、及川光博 監督行定勲(僕の大好きな’ひまわり’話題になった’世界の中心で愛を叫ぶ’この監督は、本当に優しい光を出す人。)


2人の切ない(煮え切れない)関係
う〜ん
一番感動したのが高岡蒼佑くんが演じた本田だろう
奈良に彼女に会いにいった松枝清顕が高熱で動けなくなったのをみるや
東京に引き戻さず彼の代わりに彼女を説得にいく
あの友人への愛
普通あそこまではできない
それを普通にやってのけている彼がすごい
というか其の演技をやってのけた彼がすごいのだろう・・・

映像から友への友情がひしひしと伝わってきた。
俺はあそこ目指してたんだな〜

内容で泣けず友の友情で涙してしまった。

映画は原作に勝てない!!
これは間違いではなかった。


しかし
あれほどに主題歌と映画の逢わないものは久々だった.


<ストーリー>
侯爵家の嫡子・松枝清顕(妻夫木聡)と、伯爵家の令嬢・綾倉聡子(竹内結子)の幼馴染が、いつしかお互いに淡い恋心を抱くようになっていた。そんな折、聡子が宮家の洞院宮に見初められて、縁談話が持ちあがる。清顕は聡子が自分のものにならないことを知るや、初めて彼女を愛していることを自覚し、激しく聡子を求めるのだった。一度は清顕への想いを断ち切ろうと決めたが、次第に彼の愛を受け入れるようになる聡子。ふたりは逢瀬を重ね、束の間の愛に身を焦がすが、運命は過酷にも愛し合うふたりを引き裂こうとしていた…。





春の雪


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春の雪


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春の雪


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2006年6月27日 (火)

OUT 映画評vol.15

71991691_184s <監督>
平山秀幸
<キャスト
倍賞美津子 ,原田美枝子 ,室井滋 ,西田尚美 ,大森南朋 ,香川照之 ,間寛平 ,千石規子
<音楽>
安川午朗

あらすじ
東京郊外の深夜の弁当工場で働く雅子、ヨシエ、邦子、弥生。家庭崩壊、老人介護、カード破産、夫の暴力など、それぞれに問題を抱える彼女たちに大きな事件が起こる。弥生の夫殺しに巻き込まれ、隠ぺい工作のため死体の解体作業をすることになる女たち。事件の秘密を知ったやくざと警察の執拗な追及が迫る中、彼女たちは、最悪の状況から抜け出すために、それぞれの人生への闘いを強いられていく……。

桐野夏生の傑作ベストセラーの映画化で話題になった作品
大森南朋さんの芝居が好きでいろいろあさっていた時に出会った作品 
映画館に足を運ばなかった作品
大森さんの「殺し屋 1」という映画と一緒に借りた作品だった。
大森さんもさることながら
ストーリーも面白く引き込まれた作品。

この作品で初め見た時に引き込まれた役者は
大森南朋と原田美枝子だった。

大森さんは普段穏やかな役が多いだけに自分としては「1」とは違った狂気 なにより、非合法バカラにはまり負けが続き壊れていくさま 「いかさまだ〜」と叫びながらもビビってる姿 
家に帰って妻(西田尚美)にあたる姿 この3つだけでも
すげー心に残っていた。今回見てもやはり2〜3回そこまでを繰り返し見てしまった。
ああいう細かい表現がうまい役者である。

原田さんは実はそれまで何回かドラマなどで見た事はあってもそこまで意識してみていなかった。
今回は家庭崩壊した家の主婦を演じている。
死体解体を深夜のパートのように淡々と作業する姿
特に2人目なんか本当に手慣れていた。
この作品のお面白いところに突発的な殺人から
主婦仲間が巻き込まれそれをやってしまうところだろうと思う。
後見せ方だと思うが始めに主婦の刺激のない日常を描いている。
たんたんと作業をこなし、いつもの’仕事’をたんたんとこなす。
たんたん たんたん まさにこの言葉がぴったり

好きなシーンは原田さんが最後室井さんと車をおいて行く時に
残された西田さんに「楽しかったよ.刺激があって」と笑って言うところ 

映画にはそれぞれ作り手のメッセージなるもの
その映画の一番言いたいことというのが盛り込まれているものである。
例えばタイトルの意味であったり。。
 
日常の刺激のない生活 自分は家族からも相手にされなくなった空気みたいな存在 そこへ’解体’という仕事が舞い込んでくる。始めは仕方なくだった でもそれを依頼してくる人 頼ってくる人
殺人はいけないことであり、警察ややくざに追われる身でありながらそのドキドキを楽しんでいるように
うまいな〜って感じた。

まあ考える作品だったな。
でもお腹いっぱいである。

かんぺーちゃんやくざはまってた。台詞もあそこまで少なくても
印象には残った。。でも 血ーすうたろか〜の方が似合ってるよ。

ではでは

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ゲルマニウムの夜   映画評vol.13

75231760_27s冷たい雨の降りしきる夕方
上野公園内特別映画館「一角座」にて
新井浩文主演、大森南朋出演
大森立嗣監督
「ゲルマニウムの夜」 をみてきた。 大好きな役者大森さんと新井君の作品ということで 観に行った。

スゲー考えさせられる映画だった。
まるで上野に降り注ぐ冷たい雨のように
寂しく、冷たくて

内容は見てない人がいるからやめておくが
花村 萬月ワールド炸裂である。
それを映像化した大森立嗣監督もすごい

“生きることは喜びに満ちている”

でもそこにはいろいろある。
その喜びには傷つくこと、痛むこと、苦しがり、そして苦しがらせること、絶対に逃げ切れない虚しさも含まれている。
でもなぜだか希望を感じてしまう。

ロンの台詞に
「さあ糞そうじするか」とある。
これがその答えだと感じた

決して楽しい映画とはいえなかったが
僕はあの’考えるテイスト’の映画は好きである。

見てない人は是非この台詞の謎を映画館で感じて欲しい
といっても別に僕はこの映画の製作委員でもなければ
どこかの回し者ではない

考えるという意味だけで言うなら’TAKESHI'S’に似てるかもしれない。内容はまったく違うけど

上演後大森南朋、大森立嗣監督のトーク?サイン会があった
会場の約50人くらいが並びサインと握手をしてもらっていた。
南朋さんとは一度僕がエキストラでご一緒させてもらったことがあったのでそのことを伝えたら「あ〜あれにでてたんだ。そうなんだ。」と言われ思わずサインを貰ってしまった。
今までいろんな芸能人を見てきたが初体験である。
南朋さんの兄貴である大森立嗣監督は南朋さんによく似ていた。横顔もそっくりである。話しやすいのは兄貴の方。
兄貴には「何故考える映画を撮ろうと思ったのですか?」と
質問も忘れない。
「最近へったじゃんこういう映画・・俺好きなんだよねこういう映画・・・そこに気がついてくれてありがとう」
そこでまたもうれしかったが聞くのを忘れた・・・
いつも試写会や舞台挨拶で監督にお会いしたときに聞いていた言葉
「初見で僕を使うとしたらどんな役をくれますか?」

今となってはただの興味にしか過ぎない台詞だけど

喜びについて考えたいとき是非オススメ映画である。




ゲルマニウムの夜


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ゲルマニウムの夜


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